調査結果 No. 8

全体の集計は今回で最後になります。感染症予防に関して、集団で集まらない/不要不急の外出を避けるといった行動を半年以上前から改善していた人は約3%とわずかでしたが、半年以内に改善を実行した人は84%いました。さらに、最近1ヶ月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちになったりしたことがあった、あるいは、物事に対して興味がわかない、あるいは心から楽しめない感じがあった人は、どちらも60%前後でした。また、最近1ヶ月間に風邪症状があった人は約1/4、その中で受診した人は、さらに1/4程度でした。

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調査結果 No. 7

前回に続いて、インターネットの中でも、ソーシャルネットワークサービス(SNS)について、その情報源ごとの信頼度をまとめました。官公庁・自治体、医療機関、そして医師や研究者からの情報を信頼している人が多い傾向で、「かなり信頼している」という回答が最も多かったのは医療機関からの情報でした。

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調査結果 No. 6

インターネットの中でもソーシャルネットワークサービス(SNS)について、その情報源ごとに情報収集の頻度をまとめました。情報源による閲覧頻度の差は大きくありませんでしたが、官公庁・自治体からの情報については1/4程度の人が毎日1回以上閲覧していました。また、約10%の人がSNSで情報をリツイートするなどして発信していました。

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調査結果 No. 5

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報の信頼度を、メディアごとにまとめました。信頼度が高かったのはテレビと新聞で、50%弱の人がかなり信頼していると回答し、一部信頼していると併せて、テレビは90%以上、新聞も80%弱となりました。インターネットは、かなり信頼している、と回答した人が20%弱で、一部信頼していると回答した人が50%強と、テレビや新聞とは信頼度の傾向が異なることが示唆されました。

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調査結果 No. 4

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報を収集する頻度を、メディアごとにまとめました。最も頻度が多かったのはテレビで、90%以上の人が毎日1回以上情報収集していました。次にインターネットで70%強、新聞は60%弱となっていました。

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調査結果 No. 3

昨年と比較した、今年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する予防行動(イベント参加、外食、旅行など)に関する結果の報告です。イベント参加や外食、旅行については、「減った」「以前からほとんどない」という人が90%以上を占め、外出をかなり控えていたことがうかがえました。

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調査結果 No.2

前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の前後、昨年と今年の予防行動(手洗い、うがい、マスク)に関する結果の報告です。昨年に比べ、ほとんどの人が、手洗いやマスク着用などの予防行動を取っていることが明らかになりました。

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調査速報 No.3

調査へのご協力、誠にありがとうございました。

最終的な回答率は65.2%です。
東京都23区:718票/1000
東京都23区外:719票/1000
愛知県名古屋市:640票/1000
愛知県名古屋市以外:729票/1000
福島県:410票/800
鹿児島県:338票/650
(合計票数:3,554票/5450)

今後は集計の結果をご報告します。

調査速報 No.2

皆様のご協力に感謝いたします。5月11日時点の回収数です。
東京都23区:700票程度
東京都23区以外:700票程度
愛知県名古屋市:630票程度
愛知県名古屋市以外:710票程度
福島県:400票程度
鹿児島県:320票程度

調査速報

対象者の皆様のご協力に感謝いたします。

これまでに以下の回答がありました。(5月7日時点)
東京都23区・23区外:それぞれ500票以上
愛知県名古屋市・名古屋市以外:それぞれ500票以上
福島県:350票程度
鹿児島県:280票程度

Vietnamese survey is starting

"A long border and active trades with China put Vietnam at a high risk for the COVID-19 outbreak. However, the country had successful outcomes with a modest budget for community prevention against the disease. In the light of this success, our survey concerning health literacy and prevention measures taken among Vietnamese adults would provide useful information for the continuous prevention efforts. This study is conducted as a part of the multi-country COVID-19 survey led by Aichi Medical University and in collaboration with the JICA partnership project." Dr. Vo Tuan Khoa, People’s Hospital 115, Ho Chi Minh City

ベトナムでも調査を開始しました。調査を実施している医師からのメッセージです。
「中国との長い国境があり貿易も盛んなベトナムは、COVID-19蔓延の大きなリスクに直面しました。しかし、限られた予算で効率よく地域ぐるみの予防に成功しました。この経験を今後も継続する予防策に活かすべく、ヘルスリテラシーと予防行動について成人を対象とした調査を行います。この調査は愛知医科大学が主幹で複数の国において実施する研究事業の一環として、またJICA草の根事業の支援も受けて実施します。」
ホーチミン市115人民病院 Vo Tuan Khoa医師

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COVID-19調査開始

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する一般市民の意識や行動変容に関する調査
Survey on behavior changes among the Japanese general public for the prevention of “Coronavirus disease 2019 (COVID-19)”

研究責任者:愛知医科大学医学部 衛生学講座 教授 鈴木孝太
研究協力者:
福島県立医科大学 総合科学教育研究センター 教授 後藤あや
鹿児島大学大学院 疫学・予防医学 教授 郡山千早

【はじめに】
2020年1月ころから世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行しています。しかしながら、社会において、この新しい感染症についてどのように認識されているか、流行によって人々の行動がどのように変化しているのか、一般集団を対象とした調査は実施されていません。また、社会が緊張状態にあるときの人々の行動を把握することは、今後の情報提供のあり方を考える上で重要であり、緊急に調査を実施する必要性があります。

そこで、本調査では、COVID-19の流行により、わが国における一般市民の意識や行動がどのように変化したのかを、一般集団を対象とした意識調査を実施することで記述し、さらに、これらの行動変容が、健康に関する情報の利用やヘルスリテラシーとどのように関連しているのかを検討することを目的としています。

本調査により、今回のような新たな健康問題や、災害が発生したときに、人々の行動がどのような因子、特にヘルスリテラシーや情報源などに影響されているのかを知ることは、今後の健康問題に対する社会全体としての対応、特に情報伝達のあり方を考える上で必須です。さらに、本研究結果は、リスクコミュニケーションの観点からも重要な基礎資料となることが期待されます。

【研究方法】
株式会社日本リサーチセンターに依頼し、郵送での質問紙調査を実施します(調査票の回収、謝礼の送付についても委託)。

【研究対象地域、対象者と発送予定数】
・東京都(特別区:1000、それ以外の市町村:1000)
・愛知県(名古屋市:1000、それ以外の市町村:1000)
・福島県(800)
・鹿児島県(650)
上記地域から、性別、年齢の条件と一致した方を無作為で抽出し、調査票を郵送しています。

【調査内容】
・COVID-19についての知識、不安、検査希望、身近さ
・予防行動(手洗い、うがい、マスク着用)の変化
・各種イベント、外食、出張・旅行などの頻度の変化
・COVID-19に関する情報収集とその情報の信頼度について
・SNSによる情報収集と、各種情報源からの情報の信頼度、発信について
・感染症予防についての行動変容ステージ
・COVID-19以外の健康リスク(インフルエンザ、放射線)について
・ヘルスリテラシー(健康情報を読み解く力)について

【匿名化、データの保管について】
・調査会社から入手するデータは匿名化されており、個人情報は含まれていな状態で解析します。
・データについては、研究終了の報告後5年,又は結果の最終の公表について報告された日から3年を経過した日のいずれか遅い日まで、愛知医科大学において保管します。

【研究結果】
研究結果は、学会や学術雑誌などで公開します。

COVID-19 survey starting

Survey on behavior changes among the Japanese general public in the wake of coronavirus disease 2019 (COVID-19) pandemic

Principle investigator: Kohta Suzuki (Aichi Medical University)
Collaborators:
Aya Goto (Fukushima Medical University)
Chihaya Koriyama (Kagoshima University)

Since the COVID-19 outbreak, the general public in Japan have perceived this disease and responded to it in a certain way. This study aims to understand how they have changed the perception of the disease and daily practices accordingly in the course of the pandemic. It investigates the potential associations between behavioral changes of the public and their use of health information. It is the ultimate goal of the study that we propose a practical health communication strategy for the prevention of current and future health crises.

We are making an anonymous mail survey which randomly targets residents in Fukushima, Tokyo, Aichi and Kagoshima. In this survey, we ask questions to know their attitude towards COVID-19, prevention practices, information sources including social media platforms. By using these survey items, we evaluate their knowledge of COVID-19 as well as their perception of health risks and level health literacy. In the hope that this study can contribute to disease prevention, we plan to expand this survey to neighboring countries in Asia.

(Project researcher: Yohei Koyama)